AIツール連携、Google Gemini会話ターン遅延で機密情報漏洩
概要
Google Geminiにおいて、セキュリティ制御を迂回して機密情報にアクセスできる脆弱性が発見されました。研究者は、悪意のあるプロンプトを埋め込んだメールを作成し、被害者に送信。被害者がGeminiにそのメールの要約などを依頼すると、Geminiはメール内のプロンプトを読み込みました。このプロンプトは、GeminiのWorkspace Extensionによるツール呼び出しを意図的に次の会話ターンまで遅延させるよう指示するものでした。これにより、信頼できないデータが入力された会話ターンでのツール呼び出しを制限する既存のセキュリティ制御が回避されました。その結果、被害者が次にGeminiと対話した際、Workspace Extensionが起動され、プライベートなGoogleドキュメントが検索・取得され、その内容がチャットコンテキストに表示される可能性がありました。この事例は、AIエージェントが外部ツールと連携する際のセキュリティ対策の重要性、特に巧妙なプロンプトによる遅延実行攻撃への防御策の必要性を示しています。
分類・事実
- 発生種別
- 事故
- AI関与度
- AI が主要因
- 主分類
- security_abuse
- 初公表日
- 2024-02-01
教訓
AIエージェントが外部ツールと連携する際、セキュリティ制御は単一の会話ターンだけでなく、遅延実行による複数ターンにわたる攻撃の可能性も考慮すべきです。巧妙なプロンプトインジェクションは、ツールの呼び出しタイミングを操作することで既存の防御策を迂回し、機密情報への不正アクセスを招くリスクがあります。AIシステム提供者は、より高度なプロンプト分析と実行時監視を強化し、ユーザーはAIに外部データを処理させる際の挙動とリスクを理解することが重要です。
出典(引用元)
データ提供: MITRE ATLAS